いま金を買うべきかどうかの個人的見解
こんばんは、masatoです。
タイトルの通り、金がとてつもないことになっていますね。
個人的にはここまでとは予想していなかったので、ビックリです。
新聞やテレビでも多くの方が金の買取で行列をなす様子が
報道されていますね。そういう意味だと本当のマスのところまで
今回の影響は広がったと言えます。
さて、今回の史上最高値を連日更新する金ですが
買うべきなのかどうか。
私としては、『買わない』を貫こうかと思います。
もちろん、全員そうしたほうがいいですよということじゃないので
あしからず。
むしろ、アメリカの次のアクション次第では買い進めるべきだとまで
思っています。2200ドルぐらいは目指せるんじゃないか。
理由として、次の3点をあげたいと思います。
(1)仮に値を下げた場合に、取り戻すのが難しいから
株式だと配当、FXであればスワップという観点があります。
しかし、金そのものは何も生み出さない。塩漬けはできますが
それによって、なんの旨みも引き出さないということです。
(2)投資方法が個人投資家には不利なものが多い
現物だと手数料を高めに取られる&最小単位価格のハードルが高い
純金積立はさらに手数料高し。このタイミングで一気に買うには適していない
先物は資金面もそうだが、心理的なハードルが高い
ということで、おのずとSPDRゴールド・シェアのETF一択になるかと。
(このETF自体は非常によいETFだと思っています)
(3)機会損失になる可能性が高い(≒複利運用ができない)
仮に5年前にETFを買ったら、現時点で2.5倍。ものすごいパフォーマンスでありますが
今の私だったら同じ金額をFXに投資したら、それ以上のパフォーマンスを叩き出す自信があ ります。つまりは、私の中で今はポートフォリオをしっかり構成して安定的に利益をだす段 階に至っていないということ。
それと、長期保有したときに(1)と関連しますが、金利がつかないため複利運用が
できない金融商品です。そういう意味だと、その買値を一生持ち続けるという意味で
長期的なトレンドをしっかり見通した上で買うことがいっそう重要になるのが金だと思いま す。
ということで、私の場合は買うことは余程のことがない限り無いと思います。
ただし、ごく普通の健全な考えと安定的な資産運用を考えている人ならば
条件付きで買いだと思います。
現在の、金相場の高騰は
1、金融緩和でたくさん刷ったドル紙幣の信認低下
↓
それによってさらなる赤字財政に陥ったアメリカへの信認低下
↓
基軸通貨のゆらぎが欧州にまで波及し、世界全体の不安心理の助長
2、新興国台頭による、金そのものへの実需(豊かさの象徴として)の増加
(中国なんかは金ピカ大好きな国民性ですからね)
3、金融緩和で余りまくったお金の行き場が金・原油・穀物などの商品相場に
向かっている(先進国の景気見通しが不鮮明のため)
主にこの3つで成り立っています。特に1と3。
ということは、この1と3がまだまだ長引きそうであれば金相場は高騰するとも言えます。
そして、この方向性が見えるのがアメリカのQE3があるかどうか。
QE3=ドル紙幣もっと刷りますよっていう金融政策であるわけだから
1→3の流れが再加速するでしょうね。
よって、この流れが見える人は買いかと思います。
まあ、もちろん
中国の景気減速や中東諸国の政治情勢不安などがあるので一概には言えないですが。
でも、こんな感じで筋道立てて考えられると
こういう考えはどれに投資しても活きてくるので常日頃
自分で考えるようにしています。
それがあたった時の快感が投資の醍醐味ですよね。
それでは。